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(2002年5月刊)
角川書店刊
本体価格950円(税別)
ISBN4-04-883748-6
人は集団生活をしなければ生きていけない。そのことは500年前、チンパンジーから分化し、森を出て生活するようになって以来わかっていました。集団生活をするためにはルールがなくては集団は成り立たない。そうでない集団は必ず崩壊した。これは歴史的事実です。
ルールは必ず破る者がいる。それを防ぐためにモラルを教育しなければならなかったのです。戦後の日本は、戦時中の教育勅語に懲りて、あえて道徳教育を避けてきました。その結果知識だけはあってもモラルの欠落した人間がエリートになったのです。彼らにとって最高の価値は『金』であることを見せつけられると、驚くというより絶望したくなります。
最近の政治家、官僚、学者などのエリートたちのモラルが大崩壊をはじめたということは、このままでいったら日本の将来は見えています。そのとき最大の被害者は子どもたちだということ知らなくてはなりません。
子どもは今こそモラルについて真剣に考えなくてはならない。それは自分たちの将来のためにです。
大人が自分たちのことを棚に上げて、道徳教育などと言ってほしくない。もし子どもにそう言いたいなら、まず自らを変えなくてはならないのにそれは絶対しないのです。それでは泥棒しながら泥棒するなと言うのと同じです。そんなことは子どもには見え見えで、まさに大人はだかの王様です。
本書は大人からの押しつけではなく、自分たちで「どう生きるか」を考えたものです。本書にはその一部しか載せられませんでしたが、本書をごらんになれば、現在の子どもたちの生の姿を見ることができるでしょう。
モラル大崩壊の現代、子どもたちにどうすればいいか。本書はそのためのマニュアル本だはありませんが、モラルに関心のある方にはぜひ読んでいただきたいと思います。
教師には本書をたたき台にして、生徒とモラルについて話し合っていただきたいです。上からの押し付けの道徳教育は無意味だということはだれもがわかっていることだからです。
当サイトでぼくがテーマを投げかけると、たくさんの思いが読者から寄せられた。この本は、その思いを集めた、インターネット会議である。
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