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| 2001年4月 | ||
| ★毎日ではありませんが、気まぐれ的に書いています。 | ||
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4月30日(月)
朝から雨。毎年そうだが、ゴールデンウィーク返上で仕事に没頭。昼過ぎは雨もやみ、気分転換に散歩。 今日で「サムライ中学」が5分の2できた。全部できるころはゴールデンウイークも終わっている。この季節は毎年6月に出す本を書いているから、みんなは遊びに行っているんだろうな、とテレビのニューースで見るくらいで、それを別にうらやましいとは思わない。 今、息子が送ってきてくれた「feel」を聴きながら日記を書いている。この中にはぼくの好きなエニグマやエンヤが収録されているので気に入っている。最近「feel」が人気だということは知らなかった。 メールで、精神を若く保つ法、ユニークなアイディアをどうやって生み出すのか質問があったが、どちらも共通しているので、ここで述べておきたい。結論は簡単だ。好奇心を持つことである。ただ子どものうちは見るもの、聞くものすべてに好奇心を自然に持つものだが、成長するにしたがって、それが萎えてくる。問題はどうやったら好奇心を持ちつづけられるかだが、これはわからないとしか言いようがない。 トップページのカウンターでキリ番ゲットプレゼントを告知しているが、どういうわけかフライング者が続出している。もう一度ちゃんと読んでほしいのだが、50000件を踏んだ人のみにプレゼントすると書いてある。まだ、50000に行っていないのに、プレゼントメールが送信されてくる。あわてないでちゃんと読んでから、50000を踏んだ人のみ送るように。
4月26日(木)
「DRUG」の試写会が有楽町のマリオンであったので、山崎博子さん(「ぼくらの七日間戦争2」の監督)と出かけた。タイトルがDRUGで、製作は「青少年育成国民会議」となると、覚醒剤の啓蒙ものかと思えるが、監督は菅原浩志さんなので、面白いものにしてくれるだろうと期待して見たら、想像していたよりよかった。 菅原さんは「ぼくらの七日戦争」の監督で、それ以来ぼくはずっと注目している。 主役は去年の「仮面学園」の黒須麻耶である。17歳の高校生を演じたのだがとてもよかった。もともとは、麻薬撲滅のキャンペーン映画なのだが、それが前面に押し出されなかったのがよかった。 それにしても、最近の青少年の薬物乱用はすさまじい。放っておいたらどうなるのか。それを売っているのは大人だと考えると寒気がするだけではすまない。こいつらは、金もうけのために子どもを廃人にしている。こいつらこそ撲滅しなければならない。そんなことを考えさせられる映画だった。 4月25日(水)
五月病の季節になってきたようだ。ぼくのところに届くメールにも、学校に行き始めたが「人間関係がうまくいっていなくて、いつも一人でぼーっとしています。やめようかと思いましたが、親の期待もあり、言い出すことさえもできません」なんてのもあった。 学校は親が行くんじゃなくて、自分が行くのだから、自分が行きたくなければやめればいい。そのかわり、ちゃんと仕事をして自立するぐらいの気持ちを持たなくてはいけない。人に被害を及ぼすようなことがなければ、何をやってもいいのだ。そのかわり、その責任は自分自身で負うことだ。 友達も無理してつくることもないのだ。一人でいるというのも貴重な時間だ。漫才の爆笑問題の太田光さんは高校時代に一人も友達がいなかったそうだ。一人旅が好きだったそうで、宿泊先の宿で一人Vサインして写真を撮ったりしている。すごく変なやつであったはずだ。そんな彼も今や売れっ子の漫才師。どうなるかはわからない。今の爆笑問題の毒舌ぶりは、太田さんが友達を作らず一人でいたからなせるワザなのだとも思う。 ひとりぼっちの人は、くよくよせず、思いっきり一人を味わってみよう。 友達もたくさんつくらなくてもいい。一人だけでもいい。自分の気持ちを率直に語り合える友人が一人いるだけでもいいんだよ。 まあ、気楽にね。
4月23日(月)
作品感想掲示板で「いい教師」と「悪い教師」についての論争があった。現在は、本来の掲示板の趣旨と違うため終息宣言をしたが、皆の意見がなかなかおもしろかったので、しばらく放っておいた。読者から、「宗田先生の意見が聞きたい」とメールもあったが、ぼくが割って入らない方がいいと思った。みんなの意見は、それぞれ自分の周囲の先生の具体的な話になっていた。そのことが良かった。いい教師に出会った人はその思いを書き、悪い教師に辛い思いをさせられた人はその怒りがしっかりと書かれていた。大人がこれをやると抽象論になってしまう。このサイトをつくって、読者の生の声が聞こえてくるのは実にうれしい。 少年による殺人事件が起きると、大人は「今の子どもは平気で人を殺す。すぐキレル」と言う。そのとき、普通の子どもまでそのような目で見られてしまう。逆に子どもの目から見て、まわりにひどい教師ばかりだと、同じように教師は全部悪いと見てしまう。 世の中にはいろんな人間がいる。教師にもいいのがいれば、悪いのもいる。子どもはこの教師を選べないところが辛い。では、どうやったら悪い教師をよくすることができるか、そこだな、課題は。 WEBで連載の『ぼくらの悪魔教師』の5章発表が延び延びになっている。結局4月は無理。5月の中旬を目指しているが、それだな、ぼくの課題は。
4月20日(金)
C社のT君からしばらくぶりに電話があった。5月20日に結婚するのだそうだ。面倒見のいい彼は、他人のために駆けずりまわってばかりいるので、自分の結婚はどうするのかと何度か聞いたことがあったが、口をにごして語らなかった。しかし実は数年前から決めた人がいたのだそうだ。 彼には何冊か本を出してもらった。その中には、掲示板にも出ていた『ぼくらの七日間戦争バイブル』(勁文社)もある。この本の著者の一人に「ボクプロ」のNさんがいる。Nさんの結婚式の司会はT君だった。今度は主役である。結婚おめでとう。忠告を一つだけ言うと、深酒は慎むこと。 日頃たくさんの方のアクセスがあり、トップページのアクセスがまもなく50000件になる。これも一区切りなので、今回は「ぼくらの会員証」をプレゼントすることにした。さあ、うまくゲットできるのは誰かな。ぼくがやらないよう気を付けねば(笑)。
4月17日(火)
神田神保町に資料散策に出かける。やはりここは神保町、世界広しといえども、ここほど本を置いている町はない。新刊書店は、三省堂、書泉グランデ、東京堂書店。古書店は軒を連ねている。ゆっくり資料を探すにはやはり本の町、神保町はいい。 ボクプロのNさんが勤務する会社が近くなので、一緒に昼食。ざるそばをすする。 近くの喫茶店エリカにはいり、コーヒーを飲みながら、ボクラコムの次への企画をいろいろと考える。エリカは昔ながらの古い趣のある喫茶店。店内は広くはないが、年輩の人たちが次々と入ってくる。さすがにこういう感じの店には若い人は来ないな。
神保町には、昔、ぼくの事務所があったところでもある。Nさんが「事務所のあったところに行ってみましょうよ」というので、探してみる。たしかこの路地を曲がったところにあったはずなんだが…、と思ったところは駐車場になっていた。何しろ30年前の話。木造の古い建物だった。あのころは、全共闘の学生が血塗れになって路地を逃げ込んできたものだ。機動隊の催涙ガスもまかれるので、目が痛くてしょうがなかった。神保町の交差点には学生のバリケードができたことも。林立するビルの間を歩くと昔日の面影はない。 4月15日(日)
快晴。暖かい陽射しで、父と母の眠る下高井戸の菩提寺に出かける。 帰宅後は、原稿執筆。 ひんぱんに起こるいじめに関する事件。いじめを苦にして、自殺した子どもたちはどのくらいいるのだろうか。 読者の女の子からメールをもらう。非公開なので掲載しないが、そこにはこう書いてあった。最近、ある男性が交通事故で死んだという。それだけならなんてことのない事件だ。 しかし、この男性がある事件に関与していたというのだ。 数年前にいじめの事件があり、男の子が自殺した。その男の子をいじめた少年たちは高校へ進学したりと、なにごともなかったように生活し、いじめられた子の家には、きちんとした謝罪にも行かなかったそうだ。いじめによる自殺に関しては、殺人罪として裁かれることもないからだ。いじめっ子は、今も平然と生活している。 そのいじめにかかわった一人が、交通事故で死んだ男性だという。 メールをくれた彼女はハンドルネームであり、住所ももちろん書かれていなかったが、ボクプロスタッフが調べたところ、確かに彼女のメール差し出しサーバー先の地域で数年前にいじめを苦にした自殺があり、さらに最近その地域に住む青年が交通事故死していた。 彼女はその事故のことを知って、 「私は心の中で、神様の罰があたったのだ、と思ってしまいました。人間は、悪いことをするとどっかで自分のしたことの悪さを思い知ることになるのだなぁと思いました。少し自分が冷たい人間に思えましたが、いじめられて死んでいった子とその両親を考えると、いじめた子の死が、あまりかわいそうに思えませんでした。こんな風に思ってはいけないでしょうか?」と書いている。 交通事故は偶然だったのだろう。しかし、彼女からのメールを読み、因果応報だったのかもしれない、と少しミステリアスな気分になった。それにしても……。 4月14日(土)
次作の「新・ぼくら」の資料読みに熱中。以前、探偵を目指していたしんのすけくんからメールをもらう。なんと中学を卒業して、本当に探偵事務所に入ってしまったというのだから驚きだ。彼の日記などを読ませてもらったが、実に良く書けている。中卒後すぐに高校には行かない人生を選んで、これからいろいろと大変だろうが、思い切った行動にエールを送りたい気分だ。
4月10日(火)
執筆中の参考資料として幕末のものをいろいろ読んでいるのだが、『松下村塾』(古川薫著・新潮選書)のなかにこういう一節があった。 巣立って行く塾生に、吉田松陰はかならず「送序」(送ることば)を贈って励ました。これはただの激励文ではなく、自分との出会いを語り、本人の性格、資質の長所を教え、憂うべき時勢を述べそれに対処する志士としての心構えを説き、そして決別のことばでしめくくるのである。 「杉蔵往け、月白く風清し、飄然馬にまたがり三百程、十数日、酒も飲むべし、詩も賦すべし。今日の事態誠に急なり…」 これは入江杉蔵に与えた送序である。「杉蔵往け」というところが特にいい。卒業していく生徒にこんなことばで送り出せる教師がいるだろうか。「松下村塾」はたった一年だったが、そこから英俊が輩出している理由がわかる気がする。教師は一度『松下村塾』を読み返してみるといい。 サイン色紙の当選者を発表した。かなり多かったので、当初3名にしていたのを5名に増やした。はずれてしまった方は残念だろうが、次のプレゼントまで待ってほしい。といって、次にいつやるかはまだわからないが…。
4月8日(日)
このところ毎日、春だなあと思わせる日がつづいている。こういう日は一年のうちそんなに多くはない。机に向かってなんかいないでどこかに出かけたい。しかし学校に行っているみんなだって、学校を放り出して旅に出るなんてことはしないのだから、しかたないか。 ゴールデンウイークのころは毎年6月に出すぼくらシリーズの執筆のために休んだことはない。今年は「サムライ中学」(仮題)にかかりっきりである。書きながら、ここはみんながあっと思うぞと想像するのは楽しい。どうやら面白いものになりそうだ。
4月4日(水)
今日の新聞の朝刊はどこも教科書問題である。 来年度から小中学生が使う教科書の検定が終わった。問題になっているのは「新しい歴史教科書をつくる会」主導の中学歴史・公民教科書が修正のうえ合格したということである。 ぼくが現在執筆中の『新・ぼくらのサムライ中学』(仮題)は、これからの日本を背負って立つエリートを養成する中学の話である。そこでは当然学力だけでなく、人間はいかに生きるべきかの特性教育もおこなわれる。 自国中心史観、自虐史観がいろいろ言われているが、その本質はどちらが優れた日本人を育てるかにある。戦後の教育が悪いと言うのは長老政治家たちだが、教育勅語で育った世代がいかに破廉恥なことをしているか。古いものがいいというなら、一度新渡戸稲造の『武士道』を読んでみたらいい。『武士道』にこいう一節がある。 ヘンリー・ノーマン氏は、極東事情を研究観察して、日本が他の東洋の専制国家と異なる唯一の点は「人類がかつて考え出したことのなかで、もっとも厳しく、高尚で、かつ厳密な名誉の掟が、国民の間に支配的な影響力を持つ」ことであると断言した。そのとき、ノーマン氏は今日の新しい日本を造り、かつ将来のあるべき方向へと進めている中心軸にふれたのである。この本が書かれたのは1898年にアメリカ滞在中に英文で書いたものである。 新渡戸稲造は最後にこう言っている。 武士道は一つの独立した道徳の掟としては滅びるかもしれない。しかしその力はこの地上から消え去ることはない。日本人が忘れてしまった「名誉」を子どもの教育を言う前に、大人たちこそ再教育しなければならない。 4月3日(火)
イランから帰ってきたアレズさんがまたイランへ行く(帰る)というので「イランを語る夕べ」を原宿のイタリア・レストランでおこなった。いつものイラン・ウオッチャーというか、専門家ばかりなので話は面白かった。アレズさんは4月から東工大のドクターコースだが、6月の大統領選挙にはイランに帰るそうだ。いつもエネルギッシュに動いているのが、見ていて爽やかである。レストランを出ると小雨が降っていた。原宿駅まで濡れた鋪道を歩く。 4月1日の日記で「わしらの七日間戦争」と書いたら、Kさんからぜひ書けとメールがきた。「七人の盗賊たち」を主人公にして「銀鈴荘アパート」を根城にしたら面白いかもしれないなんてことを、ふっと考えた。
4月1日(日) エープリルフール。今日はだましてもいい日。 そこで『詐欺師入門』(デヴィッド・W・モラー著 山本光伸訳 光文社刊)という本を紹介しよう。 この本の原題は『BIGCON』。ビッグコンとは、カモから持ち合わせの金を取るショートコンとは対照的に大がかりな詐欺のこと。「あとがき」で評論家ノルク・サンテがこう書いている。 ショートコンがエピソードならビッグコンは小説だ。エドガー・アラン・ポーはこう言っているそうだ。詐欺師に必要な特質は、綿密さ、好奇心、忍耐力、工夫する力、大胆さ、無頓着さ、独創性、厚かましさ、笑い。この特質に野心、持久力、厳しさ、集中力、団結力、分類整理能力。そして並はずれた自信を加えなければなるまい」けさふっと考えた。老人たちが七人で詐欺グループをつくり、若い連中をだます。タイトルは『わしらの七日間戦争』。ここまでやったら介護なんて必要ない。だが、自分だけで面白がっていても、これではどこの出版社からも書いてくれとはいわないか。 色紙プレゼントが多数の応募をいただいたので、3枚だったところを5枚に増やすことにした。これ、ウソではない。 ファンサイトの「ぼくら新聞」も第5号が出来た。これも、ウソではない。
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