宗田理のぼくの日記帳
 
2001年5月
★毎日ではありませんが、気まぐれ的に書いています。
 
 
5月31日(木)
資料をとりに、熱海に行く。『悪魔教師』の完成は6月にずれこむ。
★<台所汚染>トイレより、ばい菌の巣だった 花王など共同研究
5月30日毎日新聞より
食中毒を起こす大腸菌などの細菌が、家庭でトイレよりも台所に高い割合で潜んでいることが、花王生活文化研究所や宇都宮大などの共同研究で分かった。除菌の意識が高いまな板や食器用ふきんからも大腸菌群が見つかり、汚れは意外に進んでいるという。
花王の調査というところが引っかかる。もちろんこの調査は正しいに違いない。台所はかなり汚いというのは、寄生虫の研究で知られる東京医科歯科大学の藤田紘一郎教授の本で読んだことがある。しかし、ある程度汚い方がいいというのも藤田教授の持論である。なぜか。
以前、O157という細菌が死を招く食中毒を起こして話題になったことがある。これはきれいすぎる台所から発生したというのだ。まな板など、ある程度雑菌がいると、生命力の弱いO157の入り込むスキがなくなり、O157による食中毒にかかりにくくなるという。実は、東南アジアの諸国に比べて日本の社会はかなり無菌状態。インドネシアのカリマンタン島の住民はほとんどが回虫保持者だが、アトピーなどのアレルギーにかかっている人はまったくいない。回虫からでるある物質がアレルギーをおさえているというのだ。ぼくが小さいころは、回虫やサナダムシを持っている人は大勢いた。確かにそのころはアトピーはなかった。しかし、今は回虫などを持っている人は少なくなったが、アトピーで悩んでいる人が多くなった。
藤田先生はたくさんの本を出しているので、関心のある人は読んでみるといい。代表的な著書は『笑うカイチュウ』『空飛ぶ寄生虫』など、その他にもたくさんあるので、ネットで調べてみてほしい。寄生虫とヒトとの共存関係がとてもおもしろく書かれている。「うちの台所も汚いなあ」といって、くれぐれもあわてて花王の除菌洗剤などを買うことはないように。


5月26日(土)
午後2時からの講演会のために。さいたま新都心駅で降りた。与野と大宮の間に忽然とあらわれたビル群に目を奪われる。人の姿はあまりなく新築のビルの間を歩いていくのは、別世界に迷い込んだような錯覚をおぼえる。講演は「ラフレさいたま」で行ったのだが、今日の聴衆は先生ばかり。演題はかなり前に決めたのだが「それなら、どんな人になればいいの?」である。
いま大人たちは子どもの教育について、言いたいことを言っているが、肝心の大人たちの現状は惨憺たるものである。子どもに理想的人間像はといわれたとき、胸を張って、これだと言い切れる教師がいるだろうか?せいぜいタレントしか浮かび上がってこないとしたらなさけないことである。
大人たちは情報公開を官にせまっているが、子どももまた大人に情報公開を迫っていることに気づいていない。大人が知らせたくない事実を子どもに知られて周章狼狽している。
子どもを買った大人が、そのことが公開されて一生を棒に振るなんて、まさに喜劇としか言いようがない。
ぼくは中学校で生徒にじかに話したいと先生たちにたのんでおいたから、どこかからお呼びがかかるかもしれない。暇がありさえすれば、どこにでも行くつもりである。
★<東京六大学野球>史上初の女性投手対決 27日の東大・明大戦
26日毎日新聞より
27日の東京六大学、東大vs明大戦で、東大の竹本恵(新潟・3年)と明大の小林千紘(神村学園・2年)による史上初の「女性投手対決」が実現する見通し。
小林は神村学園3年時に女子の全国高校硬式大会でチームを優勝に導いた持ち主。163センチ、60キロの右上手投げで直球の球速は110キロを超え、「女松坂」の異名を取るという。一方、竹本も一足先に神宮デビューを果たして、立教大の男性相手に、三振も取っている。
視聴率が落ちている日本のプロ野球。その中にあって、野球界ではまさに華のある話だ。ちょっと前までは考えられなかったことだ。女性が野球をやることはおそらくいろいろな困難があったに違いない。そんな中でも、この二人は、大学野球のマウンドにたち、夢を実現しようとしている。結果はどうであれ、ここまでくるのは容易ではない。二人の熱投に期待したい。さて、バレーや、サッカー、テニスなどは女性の選手が活躍できる場がある。野球界では男性にまざって、女性ががんばっている。そろそろ、高校野球からでも、女性の選手権をやったらどうか。高野連のみなさん、そこんとこ、検討してみてはいかが。


5月22日(火)
新宿で角川書店のDさん、Iさんたちと新作品のブレーンストーミング。
読者によろこんでもらうには、どうしたらいいか。問題はいくらでもある。
Dさんは「ぼくらシリーズ」、「2A探偵局」その他すべての担当をしてもらっているから、新企画の執筆前の話し合いはいつものことで、これまでに何十回やったのか覚えていないが、このときばかりは新人のころと同じ心構えでのぞんでいる。それはおたがいに妥協しないこと。読者のことだけを考えれば当然である。
いろいろやりとりしながら、次第に頭のなかも整理されて、イメージがふくらんでくる。今夜は4時間かかった。いかしまだ結論は出ない。それは宿題として別れた。雨は上がっていた。

名作シリーズに『未知海域』を加える予定。今月末には有料公開出来るだろう。まだ、読んでいない方はぜひ読んでほしい。価格は200円。
★<刑務官逮捕>16歳の女子高生買春容疑
22日毎日新聞より
佐世保刑務所刑務官、本村隆宏容疑者(26)が出会い系サイトで知り合った女子高生に現金5万円を渡してホテルで性的関係をもったとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(買春)容疑で逮捕。
もうこんなのばっかりだな。刑務官が刑務所暮らしか。同僚にお世話になるかもしれない。
いや、自分の勤務先に収監されて、服役囚から「あれ、本村さん、あんたもここに御用かい?」「ああ、共に仲良くやろう」なんて言い合うことになるのだろうか。


5月21日(月) 「ぼくらの悪魔教師5章」を書いている。
★<裁判官逮捕>高裁判事、別の少女にも現金払い胸さわる
20日毎日新聞より
中学2年の女子生徒にわいせつ行為をしたとして児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で東京高裁裁判官、村木保裕容疑者が逮捕された。村木はまじめで仕事熱心、口数は少なく控えめなタイプで、昨年4月から東京地裁判事兼東京高裁判事職務代行として、高裁刑事5部で刑事事件を担当。昨年12月は、顧客の夫婦を殺害したとされる富士銀行元行員の審理に左陪席として加わり、死刑を求めた検察の控訴を棄却し、無期懲役を言い渡しているという。
いま書き上げた「サムライ中学」(仮題 発売は7月)で、昔の武士は名誉のためには命を捨てる潔さを持っていることを書いた。裁判官は人を裁くのが仕事である。そのためには普通のひとよりはストイックな生き方を求められる。そのストレスが大きいいことはわかるけれど、それを解消するために少女買春とは、いったいどういう教育を受けて裁判官になったのだろうか。村木容疑者は自分で裁判をやって、自分で判決を言い渡したらいい。彼は自分をどう裁くだろうか?


5月16日(水)
『サムライ中学』最終章がやっと完成した。3月からずっとかかりきりで、桜も見ず、ゴールデンウイークもない日々であった。書き始めたころは肌寒かったが、いまは初夏。早くみんなに読んでもらいたい。
最近メル友の事件が頻発している。メールでは相手の顔が見えないから仮想と現実の区別がわからなくなる。上手に使えばとても便利だが、一方では危険な罠もある。『魂の姉妹』を書いたときは、こういうことが起きるかもしれないから、注意したほうがいいよと思ってのことだったが、実際に起きてみると、変な気がする。いつだったか、「事件が小説を追いかけてくる」と書いたことがあるが、ときどきこんな経験がある、不思議なことではある。
明日から「ぼくらの悪魔教師5章」に取りかかる。さてどんなENDになるか?
★殺人、誘拐、飛び降り心中 「メル友」最近の事件例
16日京都新聞より
茨城県牛久市で今年4月、「出会い系サイト」で知り合い交際していた主婦を包丁で刺殺したとして、少年が逮捕された。山口県岩国市の無職の男がメールで知り合った女性会社員を誘拐したとされる事件も5月初めに発覚。2月下旬には福岡県で、メールで知り合った県内と愛知県の女子高生2人がビルから飛び降り心中を図った。
京都では、愛知県吉良町の男が4月、メール交換を断った女性会社員に「けん銃で殺してやる」と携帯電話にメールを送った脅迫容疑で逮捕。西京区の女子中学生が携帯電話メールを通じて知り合った大阪府高槻市の会社員に覚せい剤を勧められたり、国立大の助教授にわいせつな行為をされた事件もあった。


5月12日(土)
「サムライ中学」はあともう少しで完成。山でいうなら、頂上は目の前。最後はどうやって登るか考えているとき。
今日、新宿で「2A探偵局」で有季の父親のモデルにした大林さんと、カメラマンでありトルコ研究家でもある小田さんと会った。小田さんは趣味がこうじて、大久保で「アスラン」いう絨毯の店を持っている。そこに伺っていろいろ話を聴いた。彼の店にあるのはキリムという平織りのもので、古いものは草木染めである。これと合成染料を使ったものとの見分け方は、経験がいる。トルコへ観光で行く旅行者はころりとだまされるそうだ。トルコはまだ行ってないが、ぜひ彼といっしょに行きたい。



5月10日(木)
資料探しに神保町へ。ボクプロのNさんと打ち合わせ。共栄堂のカレーを食べる。黒いスマトラカレー。たいへん美味。Nさんによれば、お昼はサラリーマンが並ぶくらい人気の店だという。けっこう古い店のようだが、神保町にかつて事務所をかまえていたころは気づかなかった。近くの喫茶店に行き、Nさんより、新しい電子決済の話を聞く。
6月発行予定の「サムライ中学」があともう少しで完成。終わり次第、『悪魔教師』にとりかかるつもり。



5月7日(月)
「サムライ中学」の執筆で自宅にこもりっぱなし。
たまに作品感想掲示板をのぞく。いじめの体験を募集したところ、どんどん書き込みが寄せられている。どれも貴重な体験記なので、次作の参考にしたい。いじめた側の体験もかなり挑発的に書かれているので、不愉快に感じる人がいてもまあ当然なのだが、ここはぼくとしては、いじめた側の体験もぜひ知りたいので、もっといじめた側の人の書き込みをお願いしたい。
安永役の鍋島利匡さん(当時) さて、もう一つ感想掲示板に鍋島利匡さんとう方からの書き込みがあった。映画「ぼくらの七日間戦争」で安永役をやった人だ。そういう方までここのサイトを見てくれていたとは、うれしい。もう28歳か。立派な青年になったのだろうな。10月にはお子さんが誕生するという。なんだか、今このサイトで連載中の『悪魔教師』で描いている安永と似ているので、不思議な感じがした。つい先日、「ぼくらの七日間戦争」の映画監督をした菅原さんに会ったばかりなので、今度は配役だった人からの書き込みがあるとは。ボクラコムを立ち上げて良かったなと思う。



5月5日(土)
トップページのカウンターが50000件になったが、申し出が複数あった。不思議なこと、と思ったが、ボクプロスタッフによれば、どうもカウンターそのものに原因があったらしい。故障ではないが、ゲットした人以外にも、その時間に集中アクセスした人には、50000の数字を「見た人」が出てくるらしい。そのため、複数の人から50000ゲットしたとのメールをもらうことになったようだ。したがって、今回はゲットした人以外に50000を「見た」5名の方にもプレゼントすることにした。



5月4日(金)
5月になると誕生日が目白押しにある。今日は古い友人Mさんの誕生日だが、おめでとうとは言わない。8日がぼくの誕生日だが、ハッピーバースデーなんて言われてもうれしくない。今はそんなことは忘れて「サムライ中学」に没頭。7日は20日に結婚式を挙げるT君の誕生日。今年はいくつになったんだ? そんなことはどうでもいいか。
今朝の午前2時過ぎにトップページのカウンターが50000を突破したらしいけれど、ありがとう。
最近は作品感想掲示板の書き込みを読むのが楽しい。5月は誕生月のせいか、仕事のできる月だ。1日の朝、突然秋の「2A」のアイディアがひらめいた。クラスのみんなで一人の子をいじめるという話。なんだ?と言ってはいけない。みんながどんなに想像してもこのストーリーはわからないはずだ(これは自信がある)。いじめたことのある人、いじめられたことのある人。現在でも過去でもいい。作品掲示板で教えてくれないかな。参考にしたい。

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