宗田理のぼくの日記帳
2001年11月
★毎日ではありませんが、気まぐれ的に書いています。
 
11月28日(水)
最近ワンギリとかいって、携帯が鳴ったとたんに切れ、画面の番号に電話すると、10万円請求されるから注意しようというメールが送られてきた。このことはテレビや新聞でも取り上げられている。
ぼくは携帯を持っているがあまり利用したことはなく、かけてきた人の番号もでない古い機種なのでそういうこととは無縁だが、不意にやられるところは、これも一種のテロに似ている。まったく物騒な世の中になってきたものだ。こうなると、みんな精神が不安定になる。こういうときのいちばんの治療法は、絶食ではなく絶情報である。こうすると不安だった心は安定してくる。
知ればいいことではなく。知らないこともいいことだということを知ろう。



11月21日(水)
『ハリー・ポッターと賢者の石』の試写会に出かけた。原作は読んでいたが、映画は面白かった。ほうきにのって空中を飛び回るサッカーは本でも面白かったが、これは映画のものだと思った。イラン映画もそうだが、少年たちがいい。これだけで画面から目が離せなくなる。日本の少年ではこうはいかない。
観ても損のない映画だ。ぼくは『千と千尋の神隠し』よりこちらのほうが好きだ。



11月18日(日)
アボルファズル・ジャリリ監督作品のイラン映画「デルバラン」と「トゥルー・ストーリー」のビデオを配給会社のビターズ・エンドのFさんがが送ってくれたので見た。
「デルバラン」は、アフガニスタンとの国境付近に住むアフガン難民の少年を描いた作品で、過酷な環境のなかでたくましく生きる少年の姿に感動する。
「トゥルー・ストーリー」は新作のために素人の少年を捜していた監督が、パン屋で見つけた少年が主演にぴったりだと声をかけるのだが、少年は足が悪く、その治療の過程を映画にしたもの。
こういうのを『ドキュ・ドラマ』というらしいが、どちらも少年がよかった。



11月17日(土)
愛知県豊明市沓掛中学校の文化祭で講演した。
舞台発表のプログラムの中に美術部はぼくの「13歳の黙示録」を読んでステージ背景画を製作した。その前で未来について講演した。
生徒は600人だそうだが、学校が広々とした田園地帯にあるせいか、生徒たちものびのびしている。もともと未来は見えにくいものだが、今はさらにわからなくなった。大人だってわからないのだから、大人の敷いたレールを走っていればいいと思ってはいけないというような話をした
。講演のあと美術部の生徒から手紙と背景画をもらった。
ステージ背景画



11月16日(金)
久しぶりに京都へ出かけた。晩秋だというのにさほど寒くはなかった。
午後5時半に立命館大学へ出かけた。ここは金閣寺、等持院の近くだが、すでに暗くなっているので観光客はいない。それでも道路は混雑していて、京都駅から40分以上かかった。講演会場は新しいホールで、昔の大学からは想像もつかない。この間のニューヨークのテロ事件は、後日アメリカ文明終焉のきっかけになったと言われるのではないかというような話をした。
講演のあとで主催者の立命PENクラブの人たちの飲み会に参加して、9時に最終の新幹線に乗るため、先に帰った。帰りがけに同人詩「炬火」をもらったので、帰りの新幹線で読んだが、面白かった。PENクラブの人たちは北海道から九州までいろいろなところから集まっているそうだが、話していると楽しい連中ばかりだったので、いい京都行きだった。



11月11日(日)
11時に「ベネッセ」のFさんほか2名がやってきた。『ゆめみらい十』の特集の取材のためである。中学校のことについて、いまもっとも求められている教師は「キンパチ」ではない「悪魔教師」だということを話した。学校というのはもともと楽しいところである。それを楽しくさせなくしてしまったのは親に責任がある。競争して他の生徒より一歩でも先に進ませようと考えているから、まわりは全部敵になってしまう。これでは楽しいわけがない。
写真を撮るときは雨だったが、一時間ほどしたら晴れてしまった。



11月1日(木)
昼間角川書店のDさんとIさんと企画会議。『ランドセル探偵団』のゲラがでた。
午後7時よりイラン映画「月の光の下で」をアレズさんと観る。
イラン映画というものは初めて観たのだが、主人公の神学校の生徒のでせりふにコーランの言葉が出てくるのですが意外に宗教臭はなかった。主人公が品物を盗んだ少年を追いかけてついに見つけるのだが、そのとき怒るでもなく、といっていかにも宗教家らしく許すのでもないところは面白い人物設定だと思った。観客は超満員だった。「月の光の下で」というタイトルは、その下では老いた者も、貧しい者もすべて平等なのだということらしい。面白い映画だった。

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