宗田理のぼくの日記帳
2002年10月
★毎日ではありませんが、気まぐれ的に書いています。
 
10月26日(土)
午後2時から神戸市の教育会館で「神戸私立保育園連盟」主催の講演会を行なった。
23日は中学生が対象だったが、今回は若い保母さんが主体で99パーセントは女性だった。保育園というのは0歳から小学校入学前の5歳までを預かるのだが、少子化だというのに保育園の数は足りないのだそうだ。入園待ちの幼児が神戸では千人以上いるそうだ。そこで無認可保育園などが生まれるのだがこれも必要悪かもしれない。そういう事情は勉強不足でまったく知らなかった。
働くお母さんたちにとって保育園はどうしても必要なのだ。小学校の前にここできちんと育てれば、小学校での問題はかなり解決できる。保育園はもっと社会的関心が持たれなくてはならない。ここが教育の出発点なのだから。幼児のそうき教育ばかりが話題になって保育園の地味な活動が無視されているのはおかしい。
講演のあとでそんな話を会長や園長さんたちから聞いて、こんど保育園を舞台にした物語を書いて保育園がどういうものか、世間に広く訴えようと思った。



10月23日(水)
午後1時30分に新潟に着いて講演先の石山中学に行く。
校門のところで生徒たちの歓迎をうけて校長室に案内された。ストーブがついていて暖かい。新潟は寒いからと配慮されたらしいが、これには驚いた。
『ぼくらはどう生きるか』200冊に半分ほどサインして体育館に向った。全校生徒600数十人が床の上に座っているのは壮観だった。演台の一番前にいるのが1年生で3年生が後ろになっているようだ。
冒頭生徒たちに、今はいいけれど、未来は生易しいものではない。ぼくらは中学生のころ爆弾を持って自爆する訓練をうけたけれど、今は何も気づかぬうちに破滅への道を歩かされている。今の大人は昔の大人よりたちよりたちが悪いということを知らなくてはならないということを話したが、わかってくれたであろうか。自信はない。
質疑応答ではみんなが活発になったのが楽しかった。
やはり中学生と話すのはこちらも元気をもらえる気がする。
東京に着いたのは午後9時少し前だったが、意外に疲労感はなく、いい一日だった。



10月22日(火)
『週刊ポスト』11月1日号
▲『週刊ポスト』11月1日号
メールコーナーで戦争のことを論じているので、ひとこと。
戦争によって子どもたちはどうなるのか。それでも戦争をしたいか。それを書いたのが『子どもたちの戦友』である。
この本の内容については今出ている『週刊ポスト』11月1日号、「Book Wonder Land - 著者に訊け」(P177)のコーナーで3ページにわたって紹介してくれている。
くわしく書かれているので読んでほしい。
『子どもたちの戦友』は『ぼくらの七日間戦争』を読んだ人にはぜひ読んでもらいたい。

明日は新潟の石山中学校で講演会。朝からのその準備をしている。



10月20日(日)
午後1時30分から豊橋市民文化会館で「ぼくらはどう生きるか」の講演をおこなった。
あいにく雨だったが、若い人が多くて熱心に聴いてくれた。
このままいったら日本は確実に破綻する。かつての大人たちは、子どもに爆弾を抱えて肉弾攻撃をしろと教えた。しかし今の大人は子どもたちを遊ばせておいて、大変な借金を背負わせようとしている。これは昔の大人よりはるかに狡猾で陰険である。こんなおとなにだまされてはいけない。もっと政治に関心を持たなくてはならない。
そういう実態を知らせる「文部省非推薦 社会科裏読本」をつくって読ませたい。



10月18日(金)
中日新聞本社までぼくの自宅から自転車で10分の距離である。社会部のSさんに会った。明日豊橋での講演に16日の日記に紹介した『破綻国家の内幕』(角川書店刊)を引用させてもらうための打ち合わせである。
この本に書かれている内容は公共事業、票と金、天下り利権の構造で、簡単にいえば政治家や官僚たちによる巧妙な“税金横領システム”である。
こういうことを子どもたちにも知らせたい。そのためにはもっと平易に書かなくてはならない。その相談をした。



10月17日(木)
角川書店のMさんと豊橋駅で待ち合わせて渥美半島の先端伊良湖岬に出かけた。
「2A探偵局」の取材のためである。こんどは修学旅行に田舎から東京に出かける話だが、田舎の中学生にとって大都会東京はワンダーランドである。一種の秘境探検でもある。もちろん行く前に学校でオリエンテーリングはあるが、ワルガキ仲間は学校のお仕着せに我慢できない。自分たちでスケジュールを作り、2泊3日などにはこだわらない。さて秘境探検はどうなるか。この作品は来年春頃の予定。
秋晴れのすばらしい一日であった。



10月16日(水)
東京新聞のP記者から、先日『破綻国家の内幕』(角川書店)が送られてきた。非常におもしろい。どのように税金が食い物にされているかがよくわかる。国民から支払われた税金がいったいどう使われているのか、今の若者たちは全く無頓着なので、悪い大人たちはやりたい放題だ。ぼくはこの本をもっと若者向けにわかりやすく書いたものがあればいいと思う。(→画像をクリックするとbk1で購入可)
ホームページに講演の情報を書いたところ、2件問い合わせがあった。さあ、これからますます楽しくなる。



10月6日(日)
 今朝の読売新聞にこんな記事が出ていた。
「何度見ても泣かされるよ、忠臣蔵は」
 小泉首相は5日、銀座の歌舞伎座で、歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」を約5時間にわたって観劇した。
 首相が歌舞伎座を訪れるのは5月3日以来で約5ヶ月ぶり。熱心な歌舞伎ファンで知られる首相だが、特に忠臣蔵は好きなようで四月六日のも「元禄忠臣蔵」を見たばかりだ。ノーネクタイのラフな服装で笑顔を振りまいていた。(中略)
 観劇後記者団に「何度見ても泣かされるよ、忠臣蔵は」とリラックスした表情で話していた。
 ちょっと待てよ。あの四十七士というのはテロ集団で復讐の物語ではなかったのか。大義のために命を捨てた特攻隊の若者にも泣いていた。この精神構造は9・11にニューヨークのビルにつっこんだ若者にも感情移入できるのではないか。
 アメリカがイラクを攻撃してイラクは壊滅し、そのあとイラクの四十七士がブッシュに報復したら。これは「アラブ忠臣蔵」だ。
 ブッシュは小泉首相が「忠臣蔵」フアンだということを知っているのかな。

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