宗田理のぼくの日記帳
2003年3月
★毎日ではありませんが、気まぐれ的に書いています。
 
3月29日(土)
「ぼくらの寺子屋」に「戦争について」を載せてから、すごい投稿量。これだけみんなの関心が高いのかと今更ながら驚いた。
毎日いつテレビをつけても戦争のニュースばかり。こればかり見ていると、世界は戦争しかない気がしてくる。そういうときは戦争とは無縁のものを見ることをおすすめする。今日discovery channelのDVD「ゾウ」を見た。そこで面白いことを発見した。
ゾウというのは大量の植物を食べるが繊維を消化できない。そこで腸内の微生物の力をかりる。微生物の消化のプロセスで大量のメタンガスが放出される。一頭のゾウが出す一日分のオナラは車が32キロも走れる量である。
これには笑ってしまった。こんな殺伐な時代にこういうものを観るとこころが癒される。このDVDは紀伊国屋書店で売っている。3400円。



3月9日(日)
昨日、「おやじの会」の講演を終えるとすぐ東京に帰り、朝の5時に家を出て7時10分の飛行機で鳥取に向った。着いたのが8時30分。少し雪がちらついていた。
空港から会場の倉吉市立図書館までは高速バスで約1時間。途中白波の打ち寄せる白兎海岸のある日本海を眺めながら走るのは快適であった。
昼食は市内の料亭で「餅しゃぶ」というものを食べた。はじめてだが、さっぱりして、いかにもヘルシーといった印象だった。
会場には中・高生がかなりいた。これからの未来は大人まかせではだめだということを話した。
15年以上前に鳥取を舞台にした『人牛殺人伝説』(角川文庫)を書いたのだが、そこに熊野神社跡という不気味な所がある。その話を聞かせてほしいと言われた。鳥取に行って鳥取のことを聞かれたのは驚いた。この遺跡のことは鳥取の人でもあまり知らないということがわかった。
今度の講演には倉吉図書館の谷口さんのエネルギッシュな努力がなかったらうまくいかなかったかもしれない。きっと今ごろ疲れはてているに違いない。ご苦労さま。ありがとう。

ところで、今回で講演を終了することをお伝えしたい。
昨年からずっと講演活動を続けてきた。当サイトで申込み受付をしたところ、全国あちこちから講演依頼が殺到した。ぼくはできるだけ依頼されれば出かけていき話をしてきたが、さすがに連続の講演活動は体にこたえた。また、小説を書く時間もそがれて、僕自身の本来の仕事である作家活動にも支障をきたしてきたので、ここで一時、講演活動を中断すると共に、講演申込み受付を終了することにした。もし、またどこかでやるときは、ここで紹介するということでどうか了承してほしい。



3月8日(土)
「おやじの会 愛知サミット」に出かけた。会場は愛知県小坂井町のフロイデンホールである。主催は小坂井おやじの会、小坂井町教育委員会、愛知県教育委員会。
「社会の宝」として子どもを育てようというのがこの会の趣旨である。一部がぼくの基調講演で、二部は県下おやじの会四団体のシンポジウムとなっている。

ぼくはこの会の趣旨と現状があまりにもかけ離れていることを話した。いったい今のおやじたちは本当に子どもの未来のことを考えているのか。たとえば、子ども相手にゲームを売り、キッズファッションを押しつけ、そのうえ環境は悪くして子どもの健康をうばい、さらに高齢化社会で老人を介護させたうえに、国家予算の大赤字を子どもに負担させようとしている。
そして自らはモラル無視、悪いことはしたもの勝ちである。大人は自ら反省し、変わらなければ子どもを育てる資格はない。
講演が終って、あるPTAの会長が「きょうの話はおやじから聞かされているようだった」と言った。
子育てに親父が参加するのは、結構というより義務だと思う。



3月7日(金)
イラク攻撃が時間の問題になった。イラン人のアレズさんからのメールを紹介する。
中学生の頃、「キュウリのような臭いがしたら、神経ガスの可能性もあるので防空壕に逃げずに、逆に口をハンカチで伏せて『上へ上へ』逃げましょう」と校長が朝礼で話した。サイレンが鳴り響いたら『下へ下へ』と移動するようにと、小学校3年生から教わってきた話と全く逆ったものだった。それまでのイラン・イラク戦争で使われていた通常の兵器に化学兵器が加わったことで、逃げられる安全な場所がもうどこにも存在しないと、子供心に確信した。
その毒ガスの製造に英国政府が手を貸していたことがきのう、英国のガーディアン誌に暴露された。イギリスにあるドイツ系企業は1985年に毒ガスのマスタード・ガスに転用可能な化学製品をイラクの工場に売った。しかし、驚くのは「神経ガスに使われる可能性は非常に高い」との警告を無視した英国政府は、そのままこの企業の「輸出保険依頼」を受託し輸出を許可した。
先月、パウエルは国連にあのマスタード・ガス製造の工場を焦点に取り上げ、イラク攻撃の正当性を訴えた。
皮肉にもほどがあるとしか言えない自分が悲しい。そして、これは一つの皮肉にしか過ぎないこと自体がまた皮肉であるのもさらに悲しい。
アメリカやイギリスはマッチポンプの様相を呈している。



3月5日(水)
2月いっぱいで書き上げようと思っていた2A探偵局シリーズ最新作の『修学旅行殺人事件』がやっと書き終えることができて、角川書店のMさんに送った。2月は講演も重なったので、まったくハードスケジュールだった。それでも体のほうはばてなかったのが不思議。
最近も政治家の犯罪で騒いでいるが、彼らは絶対罪を認めようとしない。こんどの小説では、大人たちがクロをシロにしてしまった、その結末がどうなったかを書いた。

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